団栗村の住職さんの説法コーナー21
ど素人のCB125いじくり記
んっ
腰が・・・・ぅぅぅぅ
拙僧の説法コーナーへおいで下さりありがとうでござる。ここ連続してCB125と言う人気の無かった旧型バイクをレストアした記事を思い出しつつ掲載しております。
が、当時はHPを立ち上げるなぞと思いもせなんだもんです。ですから写真や資料を我が寺に住まいおる一本足の傘は食べてしまうわカッパは水に濡らすは油すましはベタベタにするわで大変でした。
おかげで拙僧の頭はツルツルになるは体はやせ衰えてご覧の始末です。
最近はレストアで痛めた腰が時々「うぅぅぅぅっ」と痛みます・・・負けてたまるかぁ〜!!
6月23日
鶴舞にある南海部品でガソリンタンク内のサビ取り剤を購入する。この南海部品、昔は沖輪商会と言って名古屋近辺に住むライダーなら知らない人がいないお店でした。そこのオバチャンが生き字引みたいな人ですよ、まだお元気です。
今日はエンジンを乗せます。フレームのダウンチューブ周りにタイヤの古チューブを巻き付けて用意完了。力を込めて一気に持ち上げて慎重に乗せたはずが「ガリッ」と嫌な音と感覚が・・・・。
エンジン後部のフレームに長さ4p幅5oで塗装が剥げていた。ま、この一カ所だから大成功かな。
プレートやボルトでエンジンをフレームに固定して本日は終了。当時、ダウンチューブのとこにジャッキを当てていたのかブロックか角材か何かを置いた記憶が・・・・

6月26日
仕事の合間にサビ取り剤“タンクSP”をガソリンタンクに1g入れて熱湯を満タンに注ぐ。翌日まで車庫に放置し、朝真っ茶色になった液をバケツにあける。
思うほど取れて無く再度バケツからタンクへと移した。この“タンクSP”は塗装も痛めず皮膚や目に入っても水洗いで良く捨てても毒にならない中性のもの。金額は2.000円、7.000円の3液式の優れたものもあったが安いほうでした。
基本放置時間は6〜12時間で充分に落ちない場合は再度使用ですます。丸二日放置するも70%の落ち具合で後はボルトを入れてガラガラしてガソリンで洗って天日干し。
BACK
爪は旧車仲間にアルミから削りだして貰った。
タンクキャップの中を覗くと割と綺麗にはなってますが見えるかな。
キャップの爪は折れてしまい知り合いに頼んで作成して貰ったものです。材質はステンだったかなぁ???
タンクやサイドカバーの塗装色はトヨタ車用のベージュMと言うものです。ホルツの缶スプレーのウレタンアクリルです。ラインはテープで貼り付けました。
6月30日
キャブレターの取り付けにかかる。真鍮ブラシの小さい物を各種用意してグラインダーに着けて磨き上げたキャブレターをシリンダーとの取り付け面に液体パッキンを塗り組み上げた後にアクセルワイヤーにスロットルスプリングとバルブを取り付けてキャブの中へスゥゥ〜と落とした。
エアエレメント周りを組み付け、メインスイッチを着けて各配線を取り回す。

7月7日
夏の作業では汗がポタポタと落ちてたまりません。ウインカーボデーなどをメッキ専用サビ取り剤を使ってバフで磨く。ウインカーを取り付けてすべての配線を繋ぎ6Vバッテリーをケースに入れる。
そう、このCB125は6Vなんです。なかなか種類がありませんね。+と−に繋いでテスト・・・ウインカーの作動、ヘッドライトの切り替えOK。テールランプは点灯したもののブレーキランプが点かない、ランプ交換で完了。
イグニッションコイルを取り付けるが二本出ているうちの一本が根本から切れかけていた。これは後日新品と交換となる。メーター取り付けと各ワイヤー装着、左右マフラーも取り付けたら格好になりました。
7月13日
リアブレーキの踏みしろ調整ボルトが折れていたのでホームセンターで頭が10oの長さ5pのものを仕入れる。クラッチとフロントブレーキレバーをバフがけ。フロントブレーキレバーのストップランプSWの不具合発生で細かい修理に手間取るが何とか修復。
ところが最初の頃に磨き上げた部分が錆びだしている・・・ま、良いかぁぁといい加減かな。バイクの顔でもあるガソリンタンクを組み立てる、このタンクにはメッキのモール二本とゴムラバーが着いているんです。
燃料コックをエンジンクリーナーで洗いタンクと接着部分に液体パッキンを塗って装着。タンクを乗せるとやっとバイクらしくなって来た。サイドカバーも取り付けてシートを装着。これで99%終了です。後はエンジン始動だね。
不調だったイグニッションコイルは11月になってから新品と交換した。古いのは白いボディでしたが新しいのは黒でした。
7月26日
ここまで来ると早く動かしたいのが人情ですね。仕事後、スタンドでガソリンを10gタンク購入してガソリンタンクに給油。
コックをONにすると透明のフィルターを燃料が流れて行くのが分かる。夜のために始動はせずにコックをOFFにしたら手にヌルッとした感覚が「あっ漏れている」慌てたが燃料コックの漏れはしっかりと増し締めで直った。
7月28日
午後3時より始動を試みるも何回キックしても点火せず。プラグからの火花が飛ばずでモータースへ入院。

8月1日
修理完了。原因はイグニッションコイルの取り付け不良でした。塗装の上に取り付けただけでアース不良だったかもね。プラグコードのゴムの根本のめくれは液体ゴムで補修してあった。
8月4日
3〜6日の間は仕事の合間に試運転の繰り返し。日にちを置かずに走っているとキック2〜3発でかかってくれる。気になっていたガソリンタンクのHONDAのエンブレムを中性洗剤と毛ブラシで洗う。
今までの汚れが落ちて思ったよりも綺麗になったのでついでに4o長さの平こねじを調達してタンクに着ける着けるとバッチリ。

8月6日
試運転後に燃料コック部分のガソリンホースに亀裂が入って燃料漏れ。ホースの長さに余裕があり亀裂部分をカットして対処した。

9月14日
旧車ツーリングに使用する前に各部の点検とボルト類の増し締めをする。自分で二回エンジンの分解組み立てをした時は小さな部品が残って??サイドスタンドで立てるとクランクケースのクラッチ調整ゴムキャップ部分からオイルが漏れて来たが、さすがはプロにお願いしただけあり今回は一滴も漏れず。
フロントブレーキレバー部のストップランプSWがまたまた不調。今度は小さなSWボックスを分解して配線をカットしてハンダをし直したらOK。現在に至るも不具合無し。
レストアの終了した1972年式ホンダCB125。まあまあ綺麗でしょ、ポインターを当てて見て下さい。レストア前の状態が見られます。
作だったマニュアル
このCBを手に入れて直ぐにホンダで作って貰ったサービスマュアル。ホンダベンリイ125・135(CD125・CB125・CL125型)(CB135・CL135型)用のものを現本からコピー制作して頂いた。
確か3.000円ぐらいだったと思うが、全てのページが油の着いた指紋で汚れている。所々に破れも目立つね。まだまだ使い続ける予定です。
1998年の1月〜9月までかかりましたCB125のレストア。寒さで腰を痛めたり暑さに閉口もしましたが良い勉強になりました。
でもまだまだ完成ではありません。シートも破れてますし土台も腐ってます。リアホイールとスポークも新品にしたいですしね。
まだまだこのCBを乗り続けますが、壊れたら次は250にサイドカーを着けたいですね。HPをご覧の皆さん、今後も応援宜しくお願いします。